株式会社エボルカ

人材派遣における収支管理の課題を、スタッフ管理システムとの連携で解決

株式会社エボルカ イベント・広告・クリエイティブ業

左:セールスプロモーション事業部 青木さん、右:管理部 松本さん ※エボルカ社にて撮影

株式会社エボルカは、セールスプロモーション関連の人材派遣を中心に、幅広い人材ニーズにマッチしたソリューションを展開している企業です。
案件の収支管理を効率化するために2021年にプロカンを導入。収支管理の課題、プロカンのメリットなどを管理部の松本さんと、セールスプロモーション事業部の青木さんにお話しいただきました。

企業名:
株式会社エボルカ
事業内容:
オフィスサポート事業、セールスプロモーション事業、エージェント事業(人材派遣、人材紹介)
利用プラン:
プロ(15 ID)
利用目的:
収支管理

——まずはじめに、エボルカ様の事業内容と、それぞれのミッションを教えてください。

青木さん:人材派遣・人材紹介の2つの事業を展開しています。人材派遣では住宅展示場を中心としたイベント案件を名古屋、大阪エリアで展開しており、弊社は住宅展示場の人材派遣の中でシェア日本一の企業です。
私はセールスプロモーション事業部で、住宅展示場などの販売促進や、スタッフの面接と採用、教育を担っています。スタッフの登録だけではなく、しっかりと人を選んで採用・教育をし、スタッフを手配するというところに力を入れています。

松本さん:私は経理・財務、総務、人事労務、法務も含めてバックオフィス全般を担当しています。営業以外のところをほとんど私が見ております。

——プロカンのユーザーは何人ぐらいいらっしゃるんでしょうか?

松本さん:東京本社以外に、大阪と名古屋にも支店があるので総勢15人くらいですね。非営業部門は私のみです。

プロカンの利用目的と運用方法

——プロカンはどのような用途で利用されていますか?

松本さん:案件の収支管理です。最終的には決算書で税務署に申告したり他の会社に提示するのですが、それを作るためにいかに正確に会計をまとめていくのかが経理財務の一つのミッションだと思っています。

青木さん:松本さんにまとめてもらう元となる資料を、私たち営業メンバーがプロカン上でまず作成します。売上・原価・粗利がいくらかを、直接入力していく流れです。

——営業の方はどのようにプロカンを利用されていますか?

青木さん:メインで使ってる部署は、セールスプロモーションと人材紹介の2部署です。私たちセールスプロモーション事業部の場合は、各チームリーダーが入力し、上長からの承認をもって、最終的に松本さんがチェックします。

——プロカンから抽出したレポートを、社内のミーティングや報告資料にも使用しているとお聞きしました。

青木さん:はい、各部署ごとのミーティングで使われていますね。
例えば役員向けの資料では、プロカンから抽出した売上原価報告書をベースにまとめています。ジョブ(プロカンで使われる案件の単位)の単月収支が見られる帳票はチームの粗利を報告する際の資料にもなっています。

会計事務所の視点でみる収支管理の課題

——松本さんは前職が会計事務所とお聞きしました。他業界では収支管理はどのようにされているケースが多いのでしょうか?

松本さん:前職で3年間、会計事務所で働いておりました。クライアントは病院や建築関係が多かったのですが、収支管理はExcelがメインなんですよね。管理がすごくざっくりしていて、売上と費用の内訳が分からず、「最終的に利益が大体このくらいになるだろう」という感覚の企業も多いです。
会計事務所としては、1年分まとめて送られてくる請求書と領収書の山を整理して、売上と売掛金などに振り分けていくのですが、一体どの売上がどこの外注費と紐付いてるかは当然わからないわけです。そのため、会計事務所はお客様に逐一確認していく必要があるんですよね。結果的に、クライアントの負担が大きくなってしまいます。

——煩雑な管理をしていると、会計事務所にも自社にも負担になるわけですね。

松本さん:はい、そのため収支管理を見える化できている企業は、会計事務所からすると非常に助かるわけです。お互いの工数削減になります。
企業にとっても、月次の売上や原価の予測も立てやすくなるので、結果的に納税金額の予想もしやすくなりますよね。

プロカン導入のメリット

——ずばりプロカンの一番のメリットはどこにあると思いますか?

松本さん:税務調査の際に「この案件があったからこの売上と原価が発生していて、粗利はいくらです。」とちゃんと人に説明ができる、という点ですかね。仮にExcelやスプレッドシートでの管理表を税務署に見せたとしても正しく伝わらず、結果的に請求書や領収書を確認する必要が出てきます。

——対外的に財務情報を開示・説明する際にも有効ということですね。

松本さん:はい。実際に会計ソフト上で貸借対照表と損益計算書をきちんと分析できる人って意外と少ないですよね。そういう意味でもプロカンのようなプロジェクト収支データは貴重だと思いますね。

——導入することでどのくらいの工数削減になっていますか?

松本さん:一概には言えませんが、かなり手間は省けています。プロカンに収支データがまとまっていれば、経理担当は請求書や領収書がどの案件に紐づいてるかを決算時に確認する手間が減るじゃないですか。プロカンから会計データも出力できるので、会計ソフトへの入力の手間も減るところが大きい。ワークフローの短縮にもなりますね。

勤怠管理と収支管理の連携はどうしているか?

——御社ではプロキャス(派遣スタッフのキャスティング・勤怠管理アプリ)も導入されて、プロカンと連携していますね。どのような利便性がありますか?

青木さん:人材派遣業界ではスタッフ本人とやりとりが発生するので、スタッフの勤怠管理はものすごく労力がかかります。そこでの人件費や諸々の経費を社内と連携しなければならないので、さらに工数はかかりますよね。

松本さん:さらに勤怠管理担当と経理担当が違う場合は、手間がかかる可能性がすごく高い。そこを一人で完結できるとなるとすごく楽になりますよね。一人分の人件費が浮きますし。

青木さん:そういう点で、私たちのような人材業界ではプロキャスとプロカンを併用して使うのはいいんじゃないかと思いますね。

——以前と比べると、現場の皆さんの負担も減っていますか?

青木さん:まだ連携段階なのですが、勤怠管理システムに勤怠を入力して、かつ収支管理はExcelで管理して、、という状況と比べると、プロキャスだけ管理すればプロカンへの入力も完結するのでだいぶ効率化できそうです。

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